東証大引け、3日ぶり反発 内需株に買い、食品株など高い
30日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発した。前週末比125円77銭(0.65%)高の1万9411円40銭で終えた。値動き面で出遅れ感のあった食料品や小売り、銀行、電力、ガスなどの内需関連株に投資家の買いが入り、相場を押し上げた。朝方は経済産業省が発表した2月鉱工業生産指数の速報値が前月比で市場予想よりも大幅な低下となったことなどを嫌気した売りに押され、日経平均は下げる場面もあった。ただ後場にはそうした売りも一巡し、日経平均の上昇幅は一時、190円近くまで拡大した。
東証株価指数(TOPIX)とJPX日経インデックス400も3営業日ぶりに反発した。TOPIXは前週末比4.99ポイント(0.32%)高の1557.77となった。JPX日経インデックス400は同48.28ポイント(0.34%)高の1万4182.85で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3981億円、売買高は21億220万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は979で全体の52%を占めた。値下がりは789、変わらずは106だった。
キッコマンは5%超値上がりした。Jフロントと千葉銀も上昇し、値上がり率は2%を超えた。ファストリやファナックが高く、日経平均の上昇に貢献した。
一方で、石油関連株は安い。国際石開帝石、昭和シェル、千代建などが売られた。東レや東洋紡といった繊維株も下げた。三井金や東邦鉛、古河電といった非鉄株は下落した。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反発した。ソディック、ラオックス、くろ工などが上昇した。Jトラストやコメ兵は下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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