東証後場寄り 小高く推移 米株先物の堅調が下支え
3日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は小高く推移し、前日比20円程度高い2万6800円台前半となっている。新型コロナウイルスのワクチン実用化に伴う経済の正常化期待から景気敏感株に買いが入り、相場を押し上げている。日本時間3日午後の米株価指数先物が上昇で推移していることも支えだ。
高値警戒感は根強く残っているものの、当面はワクチン普及の期待と金融・財政両面からの景気底上げ政策を見込み、株価の上昇基調は崩れないとの見方が多い。下値では押し目買いの意欲が強い。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約500億円が成立した。12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆3764億円、売買高は6億7560万株だった。
業種別東証株価指数では海運業の上昇率が4%を超える。午後も引き続き川崎汽や商船三井、JR東海などが高い。日軽金HD、宇部興、大平金も上昇している。一方、第一三共、エーザイが安い。TOTO、AGCなどガラス土石製品の一角が軟調だ。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕