東証後場寄り 軟調、上海株安が重荷 日銀ETF買いの観測が支え
12日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は軟調な展開が続いている。前日終値から100円あまり安い2万2500円台半ばで推移している。昼休み時間帯に上昇する場面もあった中国・上海株式相場が再び下げ幅を広げたことが嫌気され、コマツなど機械株を中心に売りが増えた。東エレクなど半導体関連株にも改めて売りが出たことも、相場を下押しした。
一方、日銀が上場投資信託(ETF)の買い入れに動くとの期待があり、積極的に相場の下値を探る動きは鈍い。午前の東証株価指数(TOPIX)の下落率は0.72%だった。8月以降は日銀が0.5%を超える下落率で買い入れを実施していたため「12日も入る可能性が高いのではないか」(国内運用会社の株式担当者)との声が聞かれた。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約572億円成立した。12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆2263億円、売買高は8億2109万株だった。
TDKや京セラが下げ幅を拡大。太陽誘電やダイキンも安い。一方、ソフトバンクは上げ幅を広げている。ユニファミマやセブン&アイが高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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