東証後場寄り 一時下げに転じる 高値警戒感 軟調なアジア株も重荷
12日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は下げに転じ、前日比20円ほど安い2万5300円台前半で推移している。日経平均は11日までに7営業日続伸して2400円近く上げており、急ピッチな上昇で高値警戒感から買いの手は鈍い。香港ハンセン指数や上海総合指数などアジアの主要な株価指数が軟調に推移していることも重荷で、上値の重い展開になっている。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約180億円成立した。12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆4104億円、売買高は7億2323万株だった。
三井不など不動産株の下げ幅が大きい。第一生命HD、日本製鉄、ANAHDなど、このところ上げていたバリュー(割安)株の下落も目立つ。半面、エムスリー、バンナムHD、アドテストなどグロース(成長)株の一角は引き続き高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕