東証後場寄り 上げ幅やや拡大、買い戻し優勢に
30日後場寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は小幅ではあるが上げ幅を拡大している。前引けの水準より30円超高い水準まで上昇し、前日比270円程度高い2万0700円台前半で推移している。新規の買い材料は特段伝わっていないとの見方が多いが、日経平均がそれまでの高値圏で午前を終えたことや米株価指数先物の上昇もあり「週末を前に断続的に売り持ち高を解消する動きが出ている」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦誠一・投資ストラテジスト)ようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も午後に入り上げ幅を広げている。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約410億円成立した。12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で9117億円、売買高は5億5433万株だった。
ソフトバンクグループ(SBG)やキーエンス、村田製がそろって午前の高値を上回った。野村やJXTGも堅調だ。半面、セブン&アイやユニファミマ、小野薬が軟調。大手不動産のなかでは住友不の下げ幅が拡大。スズキや資生堂も引き続き安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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