東証後場寄り 上げ幅縮小 クルーズ船乗客死亡で先物に売り
20日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は上げ幅を縮小。前日比100円程度高い2万3500円近辺で推移している。日本経済新聞電子版は20日、横浜港で検疫を受けていたクルーズ船、ダイヤモンド・プリンセスの乗客だった日本人2人が死亡したと報じた。新型肺炎の国内感染拡大に対する警戒感が強まり、海外短期筋が株価指数先物に売りを出した。
福岡市も同日、市内に住む60代の無職男性の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。キャピタル・パートナーズ証券の倉持宏朗チーフマーケットアナリストは、「外国人投資家は新型肺炎の拡大による企業業績への影響を警戒しており、報道で懸念が一段と強まった」と話した。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約180億円成立した。12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆1841億円、売買高は6億6946万株だった。
オリンパスやホンダ、中外薬、信越化、ソニーが高い。半面、セブン&アイが一段安。ダイキンや資生堂も安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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