東証前引け 小反落 利益確定売り優勢も下値で押し目買い
27日午前の東京株式市場で日経平均株価は小反落し、前日比30円34銭(0.11%)安の2万6506円97銭で終えた。高値警戒感から利益確定売りが優勢となり下げ幅は一時100円を超えた。ただ押し目買い意欲は強く、日経平均は上昇する場面も目立った。
日経平均は今週に入ってから前日までに1000円超上昇し、29年半ぶりの高値水準になっていたこともあって利益確定売りが出やすかった。新型コロナウイルスの国内の重症者数が26日に過去最多を更新し、経済活動を抑制する動きが相次ぐなど、感染状況の深刻化も重荷だった。
一方で市場では「グロース(成長)株とバリュー(割安)株の循環物色がうまく機能しており、全体相場の過熱感は抑えられている」(大和証券の石黒英之シニアストラテジスト)との見方もあり、下値では押し目買いも入った。ワクチンの早期実用化に対する期待も根強く、相場を支えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2467億円、売買高は5億7046万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は734、値上がりは1326、変わらずは112だった。
日産自やマツダ、SUBARUなどが下落したほか、ニコンやデンソー、東レや川重など売られた。半面、東建物や東急不HDが上昇した。日東電やスクリン、オムロンなども高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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