東証前引け 大幅続伸、400円近く上昇 急落前水準に迫る

25日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続伸し、前日比392円96銭(1.71%)高の2万3378円47銭で前場を終えた。新型コロナウイルスの新たな治療法やワクチンへの期待感が高まった。経済活動の再開への思惑から景気敏感株を中心に幅広い銘柄が買われた。感染拡大で株価が世界的に急落する前の2月21日の水準(2万3386円)に迫った。
日経平均は寄り付きから大幅高になった。新型コロナワクチンや感染症から回復した人の血漿(けっしょう)を使った新たな治療法への思惑から、米ダウ工業株30種平均の先物が日本時間午前も上昇。日経平均も歩調を合わせて上げ幅を広げた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆358億円、売買高は6億1488万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1706と、全体の8割弱を占めた。値下がりは396、変わらずは69銘柄だった。
米デルタ航空が国際線で運行再開する見通しを示したことを手掛かりに、ANAHDとJALが大きく上げた。アルプスアルが高く、いすゞや日野自も上昇した。半面、サイバーとニチレイ、エムスリーが下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕