東証前引け、大幅続落 中国景況感の悪化やVWの不正問題嫌気
24日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落した。前引けは前週末比422円76銭(2.34%)安の1万7647円45銭だった。東京市場休場中の海外株式相場が軟調だったことに加え、ディーゼル車を巡る独フォルクスワーゲン(VW)の不正問題や中国経済の減速懸念が重荷となった。
朝方から自動車関連株や中国関連株を中心に幅広い銘柄が売られた。前場中ごろからは改めて主力銘柄への売り圧力が強まり、日経平均の下げ幅は一時440円まで拡大した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大きく下げ、この日の安値圏で午前の取引を終了した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3052億円、売買高は11億4862万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1455、値上がりは365、変わらずは79だった。
自動車株ではディーゼル車に強いマツダが7%強の急落となった。富士重も大きく売られた。中国関連では、代表銘柄であるコマツや日立建機が大幅安となった。ガイシやジェイテクト、日精工なども下げがきつい。一方、食品株で明治HDやグリコ、小売株でセブン&アイやイオンに買いが先行した。