東証前引け 続伸、一時200円超高 米中摩擦の緩和期待で
12日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比180円28銭(0.83%)高の2万1778円04銭で前場を終えた。米中貿易摩擦の緩和で世界景気の減速懸念がやや和らぎ、電機や機械など景気敏感株を中心に買いが入った。上げ幅は一時200円を超え、終値ベースの7月高値(2万1756円)を上回った。
取引開始前にトランプ米大統領が2500億ドル分の中国製品に対する制裁関税の拡大を先送りすると発表した。米中関係の融和による株式相場の上昇を見込んだ海外短期筋が株価指数先物に買いを入れた。円相場が1ドル=108円台に下落し、輸出採算が改善するとの見方も買いを促した。
半面、足元で大きく上昇していた三菱UFJやトヨタなど主力株の一角には利益確定売りが膨らんだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1966億円、売買高は7億2232万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1233、値下がりは802、変わらずは115銘柄だった。
ヤフーによるTOB(株式公開買い付け)の発表を受けZOZOが急伸。東エレクやスクリン、アドテストが買われ、大日印が高い。ファナックや任天堂も堅調だった。一方、ファミマとソフトバンクグループ(SBG)が下落した。エーザイとアステラスは下げ、楽天が安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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