東証前引け 続落、59円安 円高重荷、海外勢が休暇入り前に売り
20日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比59円92銭(0.25%)安の2万3804円93銭で前場を終えた。円高進行が重荷となって輸出関連株を中心に売りが出た。クリスマス休暇入りを前にした海外勢の売りも重荷となった。
外国為替市場で円相場が1ドル=109円台前半と円高・ドル安方向に振れ、ファナックやソニーといった主力の輸出関連株を中心に売りが広がった。「決算期末を控えた海外ファンドが、クリスマス休暇入りを前に利益確定売りに動いた」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジスト)といい、下げ幅は一時120円近くまで拡大した。
一方で2万3800円を割れると押し目買いも入った。前日の米株式市場では主要3指数がそろって最高値を更新しており、投資家心理の一定の支えになった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9022億円、売買高は5億2591万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1039、値上がりは980、変わらずは138だった。
トヨタやニコン、安川電など安い。アステラスや武田も下げた。一方でアドテストやSUMCO、IHI、日揮HDなど高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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