東証10時 一時120円安、2万円の節目下回る 円高で先物に売り
18日午前の東京株式市場で日経平均株価は軟調だ。一時は前週末比120円程度安い1万9996円台と、心理的な節目である2万円を下回った。外国為替市場で円相場が1ドル=112円台前半に上昇し、投資家心理が悪化した。
株価指数先物に小口の売りが出た。現物株には裁定取引の解消に伴う売りが出て、指数を押し下げている。りそなHDなど銀行株も引き続きやすい。日経平均先物9月物は一時心理的な節目となる2万円を下回った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も軟調に推移している。業種別TOPIXでは、「銀行業」の下げが目立つ。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5982億円、売買高は6億426万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1162と全体の58%だった。値上がりは689、変わらずは169だった。
ファストリが引き続き軟調で、日経平均を15円程度押し下げる場面があった。コンコルディは安い。京セラやファナックは一段安。住友電や三菱電も下げ幅を広げている。前週末に3~5月期決算を発表したメディアドゥは売り気配で始まり一時18%安まで下げた。
半面、任天堂が上げに転じるなど、個別の戦略で利益の伸びが期待できる銘柄に買いが入った。旭化成が上げ幅を広げ、年初来高値を更新した。OLCやキーエンスにも買いが続いている。富士通は上げ幅を広げた。
東証2部株価指数は反発している。シャープとペッパーが上げ、JMACSとアジア航が下げている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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