東証10時 引き続き安い 先物の思惑買いで下げ渋る場面も
8日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は引き続き安く、前日比90円ほど安い2万1700円台前半で推移している。ハイテクなど値がさの主力株の一角が売られており、相場全体を押し下げている。
株価指数先物への断続的な買いをきっかけに、日経平均は下げ幅を20円程度まで縮小する場面もあった。市場では「短期筋による値幅取り狙いの買いが入ったようだ」(松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト)との見方があった。8日の株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)算出をにらみ、相場を一定の水準に押し上げたいとの思惑から先物買いが入りやすくなっている面があるという。
きょう開幕の中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で景気刺激策が提示されるとの思惑も一部で買いを誘ったようだ。ただ、中国政府による鉄道などインフラ投資の拡大などは「想定の範囲内」との受け止めが多いようだ。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5783億円、売買高は3億2025万株だった。
ソフトバンクグループ(SBG)やファナック、京セラ、武田が安い。一方、ファストリ、ユニファミマ、JT、エーザイが高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕