東証10時 急速に下げ渋る 「国内勢が押し目買い」との見方
3日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は急速に下げ渋っている。前日比170円ほど安い2万3300円台半ばと、安い水準ながらきょうの高値圏で推移している。前日の米株式相場の下落を受けた売りで朝方は下げ幅を340円超まで拡大したが、25日移動平均(2日時点、2万3228円)を下回る水準では根強い先高観を背景にした押し目買いが入り、その後も買いが優勢になっている。
底堅さを受け、株価指数先物の売り方による買い戻しも入っているとみられる。市場では「これまでの上昇相場で持ち高を減らしていた国内の投資家が買いを入れているようだ。下落局面を待っていた投資家も多く、相場を支えている」(東海東京調査センターの鈴木誠一チーフエクイティマーケットアナリスト)との声があった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5813億円、売買高は3億4306万株だった。
オークマや太陽誘電、ソフトバンクGなどへの売りが目立つ。エーザイや大日本住友が安い。野村、ディーエヌエ、ソニーなどが上昇している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕