東証10時 高値圏で堅調、景気敏感株に買い戻し
31日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は高値圏で堅調だ。前日比120円ほど高い1万9600円前半で推移している。為替の円安・ドル高を受け輸出関連株への買いが続いている。商社や鉄鋼株など景気敏感株が強い。
住友商や三井物、伊藤忠など商社株が総じて上昇。JFEや神戸鋼など鉄鋼株の上昇も目立つ。31日付の日本経済新聞朝刊は資源価格が当面は安定しそうだと伝えており、資源関連株に買い安心感が出た。市場では「リスク回避局面で売られていた景気敏感株に買い戻しの動きが出ている」(国内の資産運用会社)との指摘があった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5529億円、売買高は4億9178万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1155と、全体の57%を占めた。値下がりは690、変わらずは171銘柄だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も高い。
SOMPOとクボタが上げ幅を拡大。SUBARUやファストリも一段高となった。三井住友FGや積ハウス、関西電も日中の高値圏で推移している。一方、アステラスや楽天は下げ幅を広げた。ANAHDと大ガスも一段安となった。キリンHDや三菱電が売られている。
一方、東証2部株価指数は続落している。時価総額の大きいシャープと東芝の下落が重荷となっている。半面、朝日インテクや富士通コン、ラクトJが上げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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