東証10時 上げ幅拡大、300円超高 「意外高」、強まる株式選好
1日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は上げ幅を広げ、前日比360円ほど高い2万6800円近辺で推移している。非鉄金属など景気敏感銘柄の一角が大きく伸び、指数を押し上げている。日本時間1日午前の米株価指数先物も上昇を続けており、投資家にとってリスクを取りやすい環境が続いている。
前日の米株安を受け、寄り付き前は日経平均が下がると予想していた市場参加者が多く、「意外高」との声が多く聞かれた。「前日に月末で高値警戒感があったことで利益確定売りが広がったが、その資金がそのままきょう流入してきた。他の資産に資金が振り向けにくいなかで、株式に戻ってきやすくなっているのではないか」と大和証券の細井秀司シニアストラテジストは指摘する。金相場が軟調で、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて債券相場の先行きも見通しづらい中、株式投資への安心感が比較的高いという。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8451億円、売買高は4億327万株だった。
ソフトバンクグループなど値がさ株が買われている。キッコマン、ヤマハも高い。半面、中外薬やエーザイ、武田など製薬が安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕