東証寄り付き 反発、一時100円超高 景気敏感株に買い
8日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日に比べ80円ほど高い2万3100円台後半で推移している。上げ幅は一時100円を超えた。前日の欧州株式相場が上昇したことや、新型コロナウイルスのワクチン開発期待を背景に短期筋が株価指数先物に買いを入れて株価を押し上げた。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発している。
前日の米国市場は祝日で休場だったが、欧州株式市場で自動車株などが上昇。オーストラリアが英製薬大手のアストラゼネカなどの開発する新型コロナワクチンを2021年1月にも調達すると伝わり、投資家心理が上向いた。景気回復期待が高まり東京市場では鉄鋼、非鉄など景気敏感株を中心に買われている。
内閣府が8日発表した4~6月期の国内総生産(GDP)改定値は物価変動を除いた実質で前期比7.9%減、年率換算では28.1%減で、速報値より下方修正した。ただ、「過去の数字の上に、改定幅も限定的」(国内証券ストラテジスト)との受け止めがあり、相場への影響は限定的だった。
個別ではファストリ、ファナック、リクルート、KDDI、信越化、TDKが高い。一方、エーザイ、エムスリー、トレンドは軟調。前日に急落したソフトバンクグループ(SBG)はきょうも売り先行となっている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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