東証寄り付き、上げに転じる 米ハイテク株高で強気継続
26日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は下げて始まった後、上げに転じた。前日比70円ほど高い2万6300円台後半で推移している。短期的な過熱感から主力銘柄の一角に利益確定の売りが出たが、前日の米ハイテク株の上昇を受け投資家心理は引き続き強気に傾いており、相場全体を支えた。
東京都が25日に酒類を提供する飲食店などに対し、28日から12月17日までの20日間、営業時間を22時までに短縮するよう要請する方針を固めた。経済活動の制限で国内消費が落ち込めば、景気回復が遅れるとの警戒が相場の重荷となった。
もっとも、下げ幅は限られた。12月には欧州中央銀行(ECB)のほか、米連邦準備理事会(FRB)も量的金融緩和の拡大を検討するとの観測が出ている。ワクチン開発の前進期待の根強さに加えて、各国・地域の政策対応が景気を支えるとの見方から、株価に強気の見方は崩れていない。前日にハイテク株の多い米ナスダック総合指数が最高値を更新しており、東京市場でもハイテク株の一角が買われている。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も下げて始まった後、上げに転じた。
古河電が高い。楽天やエムスリーも堅調。一方、T&D、MS&AD、第一生命HD、東京海上など保険株が総じて安い。大林組や東洋紡、太平洋セメが軟調だ。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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