東証寄り付き 500円高 米ダウ3万ドル超えでリスク選好鮮明
25日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は大幅に続伸し、前日に比べ500円ほど高い2万6600円台後半で推移している。前日の米株式相場でダウ工業株30種平均が初の3万ドルを上回って終わるなど、大幅上昇した流れを東京市場でも引き継ぎ、投資家が運用リスクを取る姿勢を鮮明にしている。取引時間中として約29年半ぶりの高値を連日で更新している。
トランプ米大統領が大統領選の敗北を認めないまま、当選を確実にしたバイデン前副大統領への政権移行手続きの開始を容認したことで政権移行が円滑に進むとの期待が広がっている。
新型コロナウイルスのワクチン開発が順調に進んでいることを示すニュースが相次いでいることも投資家を楽観論に傾けている。10月30日から都市封鎖(ロックダウン)を続けてきたフランスで24日にマクロン大統領が今週末から制限を緩和すると表明すると伝わり、欧州での感染拡大が峠を越えつつあるとの見方も追い風となっている。
景気敏感株を物色する一環で、鉄鋼や海運などに買いが集まっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸。
ファストリ、ファナック、ダイキンなど値がさ株が買われている。アドテスト、東エレク、SUMCOなど半導体関連株も高い。一方、ニチレイ、楽天、エムスリーは売られている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕