東証寄り付き 反発 ワクチン期待、経済活動再開に期待感
1日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日に比べ230円ほど高い2万6600円台半ばで推移している。ワクチンの早期利用への期待感が高まり、幅広い銘柄に買いが広がっている。一時、上げ幅は273円となり2万6707円まで上昇した。
11月30日の米株式相場は軟調だったことを背景に、1日早朝の日経平均先物は弱含んでいた。だが、米ダウ工業株30種平均は11月の月間上昇率が11.8%と1987年1月以来の高水準だったことが改めて見直され、株式市場を巡る地合いは悪くないとの評価が広がっていった。米株価指数の先物が日本時間1日朝に上昇したことで市場のムードも次第に改善した。
米モデルナが米食品医薬品局(FDA)に、新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用許可を申請すると伝わったことが支えになっている。米ファイザーなどのワクチンとならび、年内に2種が利用されることになり、経済活動の回復への期待感が広がりやすくなっている。
投資家のリスク許容度が高まりを受け、幅広い業種で上昇している。もっとも原油相場の下落を受け、鉱業は下げている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反発している。
ファナックや東エレク、エムスリーが高い。KDDI、アステラスは買われている。半面、富士電機や第一三共が下げている。オリンパスも安い。8社による政策保有株の売却が伝わったリクルートは売られている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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