東証寄り付き 反落で始まる 米株安が重荷、重要イベント見極め
10日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反落で始まり、前日に比べ50円ほど安い2万3300円台後半で推移している。前日の米ダウ工業株30種平均が下落したことが相場の重荷となっている。一方、円相場は1ドル=108円台半ばと前日17時時点と比べほぼ横ばいで推移しているほか、先高観を背景にした押し目買い意欲も強く、下値を探る動きは限られている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小反落で始まった。業種別では石油石炭製品や輸送用機器、海運業などが下落。医薬品や建設業、不動産業などが上昇している。
11日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表や15日の米国による対中制裁関税「第4弾」の全面発動期限など、重要イベントがこの先相次ぐことから、見送りムードも強い。
SUMCOや東エレク、TDKが下落。トヨタやスズキが軟調に推移し、JXTGや出光興産が安い。一方、ソニーや東レが上昇。大林組が高く、花王、第一三共が堅調となっている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕