外為12時 円反発、111円台半ば 北朝鮮懸念と株安で買い戻し
26日午前の東京外国為替市場で円相場は反発した。12時時点は前日25日の17時時点に比べ63銭円高・ドル安の1ドル=111円60~63銭だった。10時すぎに111円54銭近辺まで上げ幅を広げた。北朝鮮問題への懸念などから前日の米株価が下落し、26日前場の日経平均株価も下落。投資家のリスク選好意欲が後退し、足元で積み上がっていた円の売り持ち高を減らす動きにつながった。
安倍晋三首相が前日、28日に衆院解散に踏み切る意向を示した。東京市場では前日の欧米市場と同様「政策に新味や驚きは感じられない」(国内証券の為替ディーラー)との受け止めから反応は特になかった。
9~12時の円の安値は1ドル=111円76銭近辺で、値幅は22銭程度だった。
円は対ユーロでは大幅に続伸した。12時時点は前日17時時点に比べ1円33銭円高・ユーロ安の1ユーロ=132円33~36銭だった。対ドルと足並みをそろえて円の買い戻しが入った。ドイツやスペインでの政局混迷への警戒感もユーロ売りにつながった。
ユーロは対ドルでは続落した。12時時点は前日17時時点に比べ0.0052ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1856~59ドルだった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕