外為12時 円、小幅安 109円台後半 米中「第1段階合意」で
16日午前の外国為替市場で円相場は小幅に下落した。12時時点は1ドル=109円93~94銭と前日17時時点と比べ3銭の円安・ドル高だった。米中両国が貿易協議の「第1段階合意」に署名し、運用リスクをとる「リスクオン」の雰囲気が円売り・ドル買いにつながった。国内輸入企業のドル買いも重なり、一時109円99銭近辺まで下落した。
朝方は上昇していた。第1弾合意の署名で「目先の材料が出尽くした」とみた投資家がドルを売り、円を買い戻した。日米金利差の縮小観測も円買いを誘った。その後、次第に円売り・ドル買いが優勢になった。9~12時の高値は109円88銭近辺、安値は109円99銭近辺で、値幅は11銭だった。
円は対ユーロで下落した。12時時点は1ユーロ=122円59~60銭と同29銭の円安・ユーロ高だった。目立った取引材料はなく「円が全般的に軟調で、対ユーロもつれ安した」(FX会社の調査担当者)との声があった。ユーロは対ドルで上昇し、12時時点では1ユーロ=1.1151~1.1152ドルと同0.0023ドルのユーロ高・ドル安だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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