外為12時 円、大幅続落し102円台後半 輸出の円買いが下支え

2014/7/31付
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31日午前の東京外国為替市場で円相場は大幅に続落。12時時点では1ドル=102円74~77銭近辺と前日17時時点に比べ58銭の円安・ドル高水準で推移している。30日の海外市場で良好な米経済指標を手掛かりに円安・ドル高が進んだ流れを引き継いだ。ただ、東京市場では「輸出企業の円買いが入る一方、輸入企業の円売り・ドル買いが目立たない」(国内銀行)との指摘も聞かれ、円は下げ渋る展開になった。

前日30日のニューヨーク市場では、4~6月期の米国内総生産(GDP)が年率換算で前期比4.0%増と市場予想(3%程度増)を大幅に上回り、米景気への先行き期待感から円売り・ドル買いが膨らんだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)で物価や雇用の判断が引き上げられたことも円売り材料とみなされ、一時103円15銭近辺と4月7日以来およそ3カ月半ぶりの円安・ドル高水準を付けた。

もっとも、東京市場では日経平均株価が一時100円超の上昇となったものの、輸出企業や利益確定目的の円買いが優勢となり、円が下げ渋っている。

日銀の木内登英審議委員が神戸市の金融経済懇談会で講演し、中長期の予想物価上昇率について「2%には相応の距離がある」と述べた。黒田東彦総裁など執行部とは異なる見解を示した格好だが、円相場の反応は特に見られなかった。

日本時間朝方、米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がアルゼンチンの長期債務格付けについて「SD(選択的債務不履行)」に引き下げたと発表した。加えて、同国と米ヘッジファンドとの交渉は物別れに終わったが、今のところはアルゼンチンペソを含む新興国通貨の相場に影響は出ていない。

9~12時の円の安値は102円85銭近辺、高値は102円73銭近辺で、値幅は12銭程度だった。

円は対ユーロで下落。12時時点では同79銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=137円67~70銭近辺で推移している。特に取引材料もなく、対ドルでの円売りが対ユーロ相場にも波及した。

ユーロは対ドルで続落後、下げ幅を縮めた。12時時点では前日17時時点と同水準の1ユーロ=1.3398~1.3401ドル近辺で推移している。ニューヨーク市場では米GDPを受けたドル買いが対ユーロで膨らみ、一時1.3366ドル近辺と2013年11月12日以来、およそ8カ月半ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けた。東京市場ではユーロの割安が意識され、ユーロの買い戻しが入っている。

オーストラリア(豪)ドルは下落した後に買い戻された。対米ドルでは12時時点で同0.0048米ドルの豪ドル安・米ドル高の1豪ドル=0.9327~31米ドル近辺で推移している。10時30分に発表された6月の豪住宅建設許可件数が市場予想に反して減少に転じたことで豪ドル売りが膨らみ、一時0.9307米ドル近辺と6月5日以来、およそ2カ月ぶりの豪ドル安・米ドル高水準を付けた。その後は押し目買いが入って水準をやや戻している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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