外為10時 円、一段高 日経平均下落で、対ユーロでも上昇
18日午前の東京外国為替市場で、円相場は対ドルで一段高。10時時点では1ドル=106円79~80銭と、前日17時時点と比べ55銭の円高・ドル安だった。日経平均株価の下げ幅が100円を超えるなど株式市場でリスク回避の動きが強まり、「低リスク通貨」とされる円が買われた。日本時間18日に米長期金利が低下(債券価格は上昇)し、日米金利差の縮小観測が強まったことも支えとなった。
買い一巡後は伸び悩む場面もあった。10時前の中値決済に向けて国内輸入企業が円を売り、上値を抑えた。「106円台は輸入企業の円売りがコンスタントに入りやすい水準」(国内銀行の為替担当者)という。一方、国内輸出企業は108円台での円買いを意識しているようだ。
円は対ユーロでも一段と上昇している。10時時点では1ユーロ=120円05~06銭と、同87銭の円高・ユーロ安だった。朝方と比べ10銭ほど円高が進んだ。ユーロの対ドル相場は売り一巡後、もみ合い。10時時点では1ユーロ=1.1241~42ドルと、同0.0024ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕