12月5日 | 145.717 | +0.490 |
---|
日経チャンネルマーケッツでは、マーケット・経済専門チャンネル日経CNBCの番組をライブ配信。配信中の番組から注目のトピックスをお届けします。
【NQNニューヨーク=岩本貴子】25日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2020年1月物は前週末比0.24ドル高の1バレル58.01ドルで取引を終えた。米中貿易協議で焦点の知的財産権の保護で、中国が譲歩したと伝わった。米株が上昇し、同じリスク資産である原油先物も買いが優勢になった。
中国政府が24日、「知的財産権の侵害に対する罰則を強化する」と発表した。米中協議が進みやすくなるとの見方から米株が上昇し、原油先物にも買いが波及した。
ただ、上値は重かった。12月5日に石油輸出国機構(OPEC)総会を控え、減産延長を期待して買い持ち高を積み上げていた投資家が「総会の結果を見極めたい」として持ち高調整の売りを出したようだ。前週末終値を下回る場面もあった。
ニューヨーク金先物相場は下落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前週末比6.7ドル安の1トロイオンス1456.9ドルで取引を終えた。米中の貿易協議が進展するとの観測が広がり、相対的に安全資産とされる金先物には売りが出た。