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【NQNニューヨーク=横内理恵】25日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の8月物は前週末比0.50ドル安の1バレル68.08ドルで取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国やロシアの増産が需給悪化につながるとの見方が強まった。前週末に大幅上昇しており、利益確定や持ち高調整の売りも出やすかった。
OPECとロシアなどの産油国が23日の会合で、来月から最大で日量100万バレルの増産で合意したと伝わった。22日のOPEC総会で加盟国は協調減産の緩和で合意したが、具体的な増産幅は不明で、市場では60万~70万バレル程度との見方が出ていた。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が100万バレル程度の増産に意欲を示していると伝わったこともあり、供給増の可能性が意識された。
ただ相場の下値は堅かった。カナダのオイルサンド開発大手シンクルードの拠点の一部での生産停止が長引くと報じられ、米国への原油供給の減少につながるとの観測が相場を支えた。
ニューヨーク金先物相場は小反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前週末比1.8ドル安の1トロイオンス1268.9ドルで取引を終えた。米中貿易摩擦への警戒感から米株式相場が大幅下落した。投資家のリスク回避姿勢が強まり、金にも持ち高を手じまう目的の売りが出た。
金は上げに転じる場面もあった。外国為替市場でドルが対主要通貨で下げ、ドルの代替資産として逆の動きをしやすい金に買いが入った。