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NY商品、原油が4日続伸 産油国の減産期待で

【NQNニューヨーク=古江敦子】14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が4日続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月物は前日比0.63ドル高の1バレル52.05ドルで終えた。相場の方向感につながる材料に乏しいなか、主要産油国による減産強化の思惑が引き続き相場を押し上げた。

新型肺炎のまん延による世界景気の不透明感は根強い。一方、原油相場が心理的な節目である50ドル近辺まで下げると、「石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど主要産油国が現行の協調減産の規模拡大や延長に動く確率が高まるため相場の下値は限られる」(トラディション・エナジーのジーン・マクギリアン氏)という。減産に消極的な姿勢を示すことが多いロシアも、原油安による財政圧迫を回避するために減産強化で協調するとの見方もある。

ブルームバーグ通信が14日付で「原油相場の下落をきっかけに中国の精製企業による原油買いの勢いが増している」と報じ、需要減への懸念が和らいだ。新型肺炎の感染拡大が収まれば、経済活動の再開で需要が急速に持ち直すとの楽観も相場を支えた。

金先物相場は3日続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である4月物は前日比7.6ドル高の1トロイオンス1586.4ドルで終えた。米株式相場の下落で投資家心理がやや弱気に傾き、相対的に安全な資産とされる金にリスク回避目的の買いが入った。

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