NY商品 原油続伸、サウジが輸出削減と伝わる 金は半年ぶり高値 - 日本経済新聞
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NY商品 原油続伸、サウジが輸出削減と伝わる 金は半年ぶり高値

【NQNニューヨーク=森田理恵】2日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3日続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2019年2月物は、前営業日である18年12月31日と比べて1.13ドル高の1バレル46.54ドルで取引を終えた。サウジアラビアの12月の原油輸出が大幅に減ったと伝わり、主要国の協調減産への期待が広がった。

米ブルームバーグ通信によると、サウジは昨年12月の原油輸出を11月に比べ日量50万バレル近く減らした。サウジなど主要産油国は1月から協調減産を強化することで合意している。一足早くサウジの輸出減が確認されたことで、価格安定に向けた産油国の意思は強いとの見方が広がった。

朝方は売りが先行した。12月31日に昨年10月の米原油生産が過去最高に達したことが判明。2日にはロシアの18年の産油量がソ連崩壊後の最高を更新したと伝わった。2日発表された中国の民間調査の製造業購買担当者景気指数(PMI)が1年7カ月ぶりに好不調の分かれ目とされる50を下回り、原油の主要消費国である中国の景気減速感が強まった。需給バランス悪化への懸念が原油の先安観につながった。

ニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である19年2月物は前営業日比2.8ドル高の1トロイオンス1284.1ドルで終えた。中国など世界景気の減速懸念が強まり、相対的に安全資産とされる金先物に買いが集まった。2日未明に一時1291.0ドルと、中心限月として18年6月中旬以来の高値を付けた。

ただ、大幅に下げて始まった米株式相場が徐々に持ち直し、金先物は伸び悩んで終えた。

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