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【NQNニューヨーク=森田理恵】11日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の11月物は前日比2.20ドル安の1バレル70.97ドルで取引を終えた。世界的な株安の連鎖がリスク資産である原油先物売りに及ぶなか、米原油在庫の増加も売り材料になった。
米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫が3週連続で増えた。増加幅は市場予想を大幅に上回り、原油先物の売りを誘った。
石油輸出国機構(OPEC)は、11日公表した月報でトルコ、ブラジル、アルゼンチンの景気見通しを反映して2019年の世界の原油需要を下方修正した。EIAは前日に19年の米国の生産見通しを上方修正しており、先行きの需給悪化が意識された。
世界的な株安で投資家心理が冷え込んでいる。景気動向に敏感でリスク資産と位置付けられる原油先物にも売りが出やすい流れが続いた。
ニューヨーク金先物相場は3日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比34.2ドル高の1トロイオンス1227.6ドルで終えた。午後の時間外取引でも買いが続き、一時1230.0ドルと中心限月として8月初め以来の高値を付けた。株安が広がるなか、実物資産の裏付けがあり安全資産とされる金先物にリスク回避目的の買いが集まった。
朝方発表された9月の米消費者物価指数(CPI)が伸び悩み、利上げ加速の思惑が後退したことも金先物の支えになった。米金利低下でドルが主要通貨に対して売られ、ドル建てで取引される金先物には割安感も出た面もあった。
QUICK・ファクトセットによると、米市場では金の上場投資信託(ETF)である「SPDRゴールド・トラスト」は10日、7月下旬以来およそ2カ月半ぶりに流入に転じた。純流入額は3月以来の大きさだった。