シカゴ穀物概況・17日
【シカゴ支局】17日のシカゴ市場で大豆が大幅続伸し、4年5カ月ぶりの高値で引けた。需給逼迫を見込む買いが続いた。業界団体が16日に発表した10月の大豆粉砕量を手掛かりに需要拡大見通しが広がった。一方で米農務省は期末在庫を7年ぶりの低水準と見込んでいる。南米産地の天候先行きへの警戒感も根強いため「ファンドが買い進んだ」(米穀物アナリスト)という。1月物終値は前日比16.25セント高の1ブッシェル=11.6975ドル。
トウモロコシも続伸した。米農務省が17日朝にメキシコ向け輸出商談を公表した。中国向け輸出の拡大期待も買いを支えた。12月物終値は同4セント高の4.2025ドル。
小麦は小幅反落した。前日まで上げ進んだ反動で利益確定の売りが強まった。12月物終値は同2.75セント安の5.9525ドル。