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【NQNニューヨーク=岩本貴子】7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=109円25~35銭で取引を終えた。米中貿易交渉が合意に向けて進んでいるとの期待が広がり、市場参加者が運用リスクを取る姿勢を強めた。リスク回避時に買われやすい円は売りが優勢だった。
中国商務省の高官は7日、「(米中が)発動済みの追加関税を同じペース、同じ割合で取り消すことは第1段階の合意の重要な条件だ」と述べた。米中が追加関税について段階的に撤廃する方針で一致したとも述べた。
米中が貿易協議で歩み寄れば米景気にも追い風となるとの見方が広がり、米債券市場で長期金利が上昇した。日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いにつながった。
円の安値は109円49銭、高値は109円10銭だった。
円は対ユーロで反落し、前日比20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=120円75~85銭で取引を終えた。対ドルでの円売りが対ユーロにも広がった。
ユーロは対ドルで小幅に4日続落し、前日比0.0015ドル安の1ユーロ=1.1045~1.1055ドルで終えた。欧州連合(EU)の欧州委員会がユーロ圏の経済見通しを引き下げ、ユーロの売り材料になった。
ユーロの安値は1.1036ドル、高値は1.1082ドルだった。