NY円、反落 1ドル=108円60~70銭で終了、米指標改善や米金利上昇で - 日本経済新聞
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NY円、反落 1ドル=108円60~70銭で終了、米指標改善や米金利上昇で

【NQNニューヨーク=横内理恵】25日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比50銭円安・ドル高の1ドル=108円60~70銭で取引を終えた。米経済指標が市場予想を上回ったのに加え、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の会見後に米長期金利が上昇したことなどが円売り・ドル買いを誘った。

同日発表の6月の米耐久財受注が前月比2.0%増加し、市場予想(0.5%増)を大幅に上回った。設備投資の先行指標とされる航空機を除く非国防資本財も1.9%増と堅調だった。複数のエコノミストが26日発表の4~6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値の見通しを上方修正し円売り・ドル買いが優勢になった。

ECBは25日の理事会で利下げや量的緩和政策の再開を検討していく方針を決めた。ただドラギ総裁が理事会後の会見で「利下げ幅などを議論しなかった」と述べると、市場が期待していたほど緩和に前向きな姿勢を示さなかったと受け止められた。会見後に欧州国債の利回りが上昇すると米金利もつれ高し、日米金利差の拡大を手がかりとした円売り・ドル買いが入った。

円の安値は108円75銭、円の高値は108円08銭だった。

円は対ユーロで反落し、前日比60銭円安・ユーロ高の1ユーロ=121円05~15銭で取引を終えた。ECB理事会直後に120円06銭と1月3日以来の円高・ユーロ安水準まで円が買われた。ただ、ドラギ総裁の会見後にユーロが対ドルで買い戻され、対円でもユーロに買いが波及した。

ユーロは対ドルで5営業日ぶりに小反発し、前日比0.0005ドル高い1ユーロ=1.1140~50ドルで終えた。ECB理事会の結果を受けて1.1101ドルと2017年5月以来の安値を付ける場面があった。7月の独Ifo企業景況指数の悪化が続いたのもユーロ売りを誘った。

売りが一巡するとユーロが買い戻された。ドラギ総裁の会見を受けて緩和期待がやや後退したとの見方があり、ユーロ買い・ドル売りが優勢になった。材料出尽くしや利益確定でユーロ売りの持ち高を整理する動きもあった。この日のユーロの高値は1.1188ドルだった。

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