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NY円、反落 1ドル=108円50~60銭、米雇用統計や株高で売り

【NQNニューヨーク=戸部実華】4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は6営業日ぶりに反落し、前日比85銭円安・ドル高の1ドル=108円50~60銭で取引を終えた。市場予想を上回る米雇用統計の発表を受けて米景気の減速懸念が後退し、円売り・ドル買いが優勢になった。米株式相場が大幅高となったのも、運用リスクを回避する際に買われやすい円の重荷となった。

4日朝発表の2018年12月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数は前月比31万2000人増と市場予想以上に大幅に伸びた。米株式市場ではダウ工業株30種平均が一時800ドル超上げた。投資家が運用リスクを回避する姿勢を緩め、円売りを促した。相対的に安全資産とされる米国債は売られ、長期金利が大幅に上昇したのも日米金利差が拡大するとみた円売り・ドル買いにつながった。

円は下げ渋る場面もあった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が4日に討議に参加し、金融政策を「必要とあれば大幅に変更する用意がある」などと述べた。世界景気を不安視する金融市場の変動を受けて、金融政策の正常化を急がない姿勢を示した。市場では利上げ停止の可能性が意識され、円買い・ドル売りを誘った。

円の安値は108円59銭、高値は108円00銭だった。

円は対ユーロで5営業日ぶりに反落し、前日比1円05銭円安・ユーロ高の1ユーロ=123円60~70銭で取引を終えた。

ユーロは対ドルで横ばいだった。前日と同じ1ユーロ=1.1390~1.1400ドルで終えた。米雇用統計の結果はユーロ売り・ドル買い材料だったが、パウエル議長の発言はユーロ買い・ドル売り材料となった。

ユーロの高値は1.1418ドル、安値は1.1347ドルだった。

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