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為替概況

NY円、続落 1ドル=111円65~75銭、英ポンド高受け円は売り優勢

2018/8/30 6:43
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【NQNニューヨーク=滝口朋史】29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日終値に比べ50銭円安・ドル高の1ドル=111円65~75銭で終えた。英ポンドが対円で急伸し、ドルに対しても円売りが優勢になった。米株式相場の上昇が続き、低金利で投資資金の調達通貨である円が売られた面もあった。

 欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官がドイツで記者会見し「これまで第三国と持ったことのないパートナーシップを英国に提供する準備がある」と述べた。英国のEU離脱を巡り柔軟姿勢を示したとの見方から英ポンドが幅広い通貨に対して上昇し、対円では2円あまり急伸。ポンドに対する円売りが対ドルにも波及した。

 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で米国とメキシコが大筋合意したのを受け、米国とカナダの協議が28日に始まった。カナダのフリーランド外相は「重大な協議の局面」に入ったと述べ、交渉が進展しているとの期待を誘った。米株式相場が上昇し、投資家が運用リスクを取りやすくなったのも円の重荷だった。

 米商務省が発表した4~6月期の実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率換算で4.2%増えた。設備投資の上振れなどで速報値から0.1ポイント上方修正され、市場予想(4.1%増)を上回った。米景気の勢いに衰えがないとの見方も円売り・ドル買いを誘った。円は一時、111円83銭と3日以来の円安・ドル高水準を付けた。

 円の高値は111円24銭だった。

 円の対ユーロ相場は7日続落し、75銭円安・ユーロ高の1ユーロ=130円70~80銭で終えた。英ポンドに対する円売りが対ユーロにも波及した。イタリアのトリア経済・財務相がEUの財政赤字制限をイタリアが違反する計画はないと述べたと伝わったのもユーロ買い・円売りを誘った。円は130円85銭と1日以来の円安・ユーロ高水準まで売られる場面があった。

 ユーロは対ドルで4日続伸し、前日比0.0015ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1705~15ドルで終えた。ユーロ圏の金融システムを巡る先行き懸念がやや和らぎ、ユーロ買いが優勢になった。ドルが英ポンドに対し下落したのもユーロを支えた。

 ユーロの高値は1.1710ドル、安値は1.1656ドルだった。

 英ポンドは対ドルで急反発し、1ポンド=1.28ドル台後半から1.30ドル台前半に水準を切り上げた。英国が合意がないままEUを離脱するとの懸念が後退し、ポンド買いが膨らんだ。

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