NY円、続落 1ドル=120円65~75銭で終了 1カ月ぶり円安水準

2015/5/20付
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【NQNニューヨーク=古江敦子】19日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比70銭円安・ドル高の1ドル=120円65~75銭で取引を終えた。一時120円74銭と、4月13日以来ほぼ1カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。朝方発表の4月の米住宅着工件数が前月から大きく増え、このところの米景気回復の減速懸念がひとまず和らいで円売り・ドル買いが加速した。

4月の住宅着工件数は前月から20.2%増え、2007年11月以来ほぼ7年半ぶりの高水準になった。冬場の悪天候で減速した米景気が復調の勢いを取り戻すと受け止められた。米債券市場では長期金利が上昇(価格は低下)し、日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いも出た。

サンフランシスコ連銀が18日発表した論文も改めて円売り材料になったという。論文は1~3月期の米国内総生産(GDP)は季節調整の問題から実態より小さく推計されたと指摘。速報値で前期比年率0.2%の増加率は1.8%増になるとの見方を示した。

円の高値は住宅着工件数が発表される前に付けた120円14銭だった。

円は対ユーロで大幅に続伸した。前日比1円15銭円高・ユーロ安の1ユーロ=134円50~60銭で取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事が講演で量的金融緩和策の規模を拡大する可能性に触れたのを受け、円買い・ユーロ売りが優勢になった。欧州経済研究センター(ZEW)が発表した5月のドイツの景気予測指数が前月から低下し、円に対するユーロ売りを誘った。

ユーロはドルに対して続落し、前日比0.0165ドル安い1ユーロ=1.1145~55ドルで終えた。クーレ氏の発言などを受けて対ドルでもユーロ売りが膨らんだ。独経済指標の悪化と米住宅着工の大幅増もユーロの重荷だった。

ユーロの安値は1.1119ドル、高値は1.1192ドルだった。

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