特殊詐欺防止、20団体を表彰 福岡「気づかせ隊」1年
福岡県民全体で特殊詐欺の被害を防止する活動「ニセ電話気づかせ隊」が発足から1年となるのを前に、30日、被害の阻止に協力した金融機関の支店やタクシー会社など20団体が県警本部で小川洋知事に表彰された。
「気づかせ隊」は昨年6月に発足。県内の8599団体、約29万人が参加する。小川知事は「優しさにつけ込む卑劣な犯罪を防ぐ取り組みを続ける」などとあいさつした。
行橋市にある両徳寺の舟川智也住職は、説法の場で呼び掛ける活動などで表彰された。ニセ電話詐欺は高齢女性の被害が多く、説法を聞いた女性からも「あと一歩で引っかかるところだった」との話をよく聞くという。舟川住職は「交流サイト(SNS)を活用して県内各地の寺とも協力し、呼び掛けを強めていきたい」と話していた。