2018年10月17日(水)

陥没の兆候、福岡市に報告せず 施工業者が前日に計測

2017/1/25 1:50
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福岡市のJR博多駅近くで昨年11月に起きた大規模陥没事故で、原因となった市営地下鉄延伸工事を行う共同企業体(JV)が事故前日に陥没の兆候を示す異常を計測しながら、市に報告せず工事を続けていたことが24日、市への取材で分かった。福岡市の高島宗一郎市長は24日の定例記者会見で「施工業者がどういう判断をしたのか聞いてみたい」と事情を聞き取る考えを示した。

市によると、大成建設を代表とするJVは事故前日の11月7日午後6時ごろ、掘削中のトンネル内の、岩盤を支える鋼材に付けたセンサーで強い圧力を計測。契約上、市に報告が必要なレベルの圧力だったが、そのまま工事を継続していた。

圧力はその後、急上昇して翌午前1時半に工事の停止を求められるレベルに達したが、さらに3時間以上作業を続けた末、午前5時15分ごろ崩落が起こった。

事故発生まで、JVは市への報告を怠り、圧力が高まる異常を知らせていなかった。

事故を巡っては、国土交通省が設置した第三者委員会が原因究明を進めている。今月21日に東京都内で開かれた2回目の会合後の記者会見では、計測された圧力の変化について、今後の協議で精査が必要との見解が委員から示されていた。第三者委は3月までに事故原因と再発防止に向けた検討結果の中間報告を取りまとめる方針だ。

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