沖縄副知事に富川氏 安慶田氏の後任
沖縄県の翁長雄志知事は10日、県庁で記者会見し、教員採用試験を巡る口利き疑惑で辞任した安慶田光男元副知事の後任に、沖縄国際大元学長で県政策参与の富川盛武氏(69)を充てると発表した。基地問題を担当する「政策調整監」を新設し、元金武町長の吉田勝広氏(72)を起用することも発表した。
富川氏は経済学が専門で、政策参与として県の成長戦略のとりまとめ役を担った。15日開会の県議会に提案する。吉田氏は米軍基地を抱える金武町長や県議を歴任した経験から、米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題を中心に政府と県の調整役が期待される。
翁長氏は安慶田氏の口利き疑惑について「県民に不安と不信を与え、申し訳ない」と改めて陳謝した。