川内原発、11日午前に再稼働 新規制基準で初

2015/8/10付
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 九州電力は10日、川内原子力発電所1号機(鹿児島県)を11日午前10時半に再稼働させると発表した。起動までに必要な検査を10日にすべて終える見通しとなった。午前10時半に核分裂反応を抑える制御棒を引き抜き、原子炉を起動させる。2013年7月に新規制基準が導入されてから、原発の再稼働は初めて。国内で「稼働原発ゼロ」の状態が約2年ぶりに解消する。

最終検査を終え、11日午前に再稼働する川内原発(鹿児島県薩摩川内市)

 10日午前に開始した制御棒が正しく機能するかの確認が順調に進んでいる。九電は11日に原子炉を起動できると最終判断し、原子力規制委員会にも報告した。

 11日は午前10時半から制御棒を引き抜き、約4年ぶりに川内1号機を再稼働させる。午後11時ごろに核分裂反応が安定して続く臨界状態に達し、14日に発送電を再開。9月上旬に本格的に営業運転を始める。

 川内原発のタイプは加圧水型軽水炉(PWR)で、原子炉に送り込む水を加圧して沸騰させないまま温度を高める。長期の稼働停止で今後も不具合の懸念が残るため、規制委は運転状況を厳しく監視する方針だ。九電は「引き続き国の検査に真摯かつ丁寧に取り組むとともに、安全確保を最優先に再稼働工程を慎重に進める」とのコメントを発表した。

 原発に依存する比率が高く、川内原発と玄海原発(佐賀県)の稼働停止で逼迫していた九電管内の電力供給も安定に向かう。川内原発前では、起動当日は原発反対派のデモなどによる混乱も予想されるため、厳戒態勢を敷く。

 東京電力福島第1原発事故の反省を踏まえ、国内の原発に対する安全対策の規制が大幅に強化された。川内1号機は最も早く対策を終えて、14年9月に規制委の安全審査に合格した。同年11月までに地元の鹿児島県薩摩川内市と鹿児島県も再稼働に同意している。13年9月に関西電力の大飯原発3、4号機(福井県)の稼働が停止以来、約2年ぶりに原発ゼロが解消する。

 九電は川内1号機が再稼働すれば、残る川内2号機の再稼働に向けて最終手続きとなる使用前検査の対応に人員を集中させる。1号機の再稼働が当初予定の7月上旬から8月11日に遅れた反省を生かし、迅速に対応して川内2号機は最短で10月中旬の起動を目指す。

 12年に近畿地方の電力不足に対応して関電の大飯3、4号機を例外的に再稼働させたが、13年9月にこの2基が定期検査のため停止してからは、稼働している原発はゼロの状態が続いている。

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