「宮崎産キャビア」初輸出 ジャパンキャビア、まず香港へ
宮崎県産キャビアを製造・販売するジャパンキャビア(宮崎市、坂元基雄社長)は8日、国産キャビアとして初めて海外へ輸出した。輸出先は香港で、記念セレモニーで坂元社長は「輸出は長年の夢であり、世界のトップブランドを目指したい」とあいさつした。
河野俊嗣知事も「香港は日本の食品の最大の輸出先。ここで評価されることは大きい」とエールを送った。
輸出したのは「宮崎キャビア1983」の12グラム入り70個と20グラム入り40個の計1.64キログラム。輸出先のフォーシーズンズホテル香港では4月1日から「宮崎キャビア1983フェア」をレストランやバーで開催する。
香港を皮切りに東南アジアに展開するほか、2017年度中に衛生管理の国際的な規格である危険度分析による衛生管理(HACCP)の認証を取得し、その後、米国や欧州連合(EU)へも輸出する計画だ。
同社は昨年、ワシントン条約に基づく養殖場を含むキャビア製造施設の登録や、再使用不可ラベルの審査など輸出に向けた作業を済ませたほか、12月には新加工場も完成させて量産に入った。16年度の生産量は約400キログラムで、17年度は約700キログラムに増やす。