九州北部で大雨、福岡・大分に特別警報 避難指示相次ぐ

2017/7/5 19:48 (2017/7/5 21:31更新)
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停滞する梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込んだ影響で大気の状態が不安定になり、九州北部は5日、各地で大雨となった。福岡県朝倉市では観測史上最大となる1時間に129.5ミリの猛烈な雨を観測。重大な土砂災害の危険性が高まったとして、気象庁は福岡県南部と大分県のほぼ全域に大雨特別警報を出した。福岡、大分両県で多くの自治体が避難指示や避難勧告を出した。

大雨の影響で氾濫した福岡県添田町の彦山川(5日)=国交省九州地方整備局提供・共同

大雨の影響で氾濫した福岡県添田町の彦山川(5日)=国交省九州地方整備局提供・共同

福岡県に大雨特別警報が出るのは初めて。県は同日夜、自衛隊に災害派遣を要請した。

朝倉市災害対策本部によると、同市宮野周辺で付近を流れる川の水位が上がり、25世帯95人が孤立している状態という。付近では午後4時15分ごろ、70歳の男性が行方不明になったと近隣住人から通報があった。消防がボートなどによる捜索にあたっている。

朝倉市の松末小学校には小学校の生徒や教員、近くの保育園児ら約50人が避難したが、土砂崩れや川の氾濫の危険性があるとして自衛隊が出動した。ボートなどで救助にあたる。

福岡県警によると、同県久留米市で午後3時45分ごろ、農作業をしていた男女2人の近くに雷が落ちた。2人は病院に搬送されたが、いずれも意識はあるという。

気象庁によると、朝倉市では5日午後3時40分ごろまでの1時間に、1976年からの観測史上最大となる129.5ミリの雨を記録。3時間雨量でも過去最大の261.0ミリを観測した。福岡県添田町や久留米市、大分県日田市などでも広い範囲で大雨を観測した。

九州地方整備局によると、添田町では彦山川が氾濫した。福岡県警によると、同県大刀洗町や添田町などで道路冠水が発生し、各地で通行止めを実施している。

大分自動車道は甘木インターチェンジ(IC)―日田IC間の上下線で通行止めとなった。JR九州によると、日田彦山線の添田―夜明間などで運転を見合わせた。NTT西日本によると、朝倉市などの一部で電話やインターネット回線が使えなくなっている。

気象庁は5日午後5時50分ごろ、重大な災害の起こる恐れが高まっているとして、福岡県南部の筑後地方などに大雨特別警報を出し、重大な警戒を呼び掛けた。朝倉市や添田町、久留米市などが避難指示を出したほか、広範囲で避難勧告が出た。

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