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堺旧港、木造灯台や遊覧船 堺、観光都市への道(2)
軌跡

2017/9/5 17:00
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中世に南蛮貿易で栄え、往時は京都に次ぐ国内有数の大都市だった堺。戦後、臨海部は急速に埋め立てられ、工場や石油タンクがずらりと並ぶ堺泉北港に姿を一変した。だが、南海本線堺駅に近い堺旧港はかつての面影を色濃く残す。

現存する木造灯台としては国内最古とされる旧堺灯台(堺市)

現存する木造灯台としては国内最古とされる旧堺灯台(堺市)

7月半ば。堺旧港の一角にひっそりと立つ小さな灯台に数百人の観光客が詰め掛けた。1877年に地元民の寄付で完成し、今年140周年を迎えた旧堺灯台だ。毎年夏場の2日間だけ建物の中まで見学できる。

「現存する木造の灯台では国内最古とされます」。案内役の市職員が解説してくれた。18キロ以上先まで光が届く。半世紀前に廃止されるまで航海の安全に大きな役割を果たした。近くには自由の女神に似た龍女神像がそびえ立ち街の繁栄を見守る。江戸時代には大砲を備えた台場も造られた。

こうした歴史を水辺から振り返ろうと地元NPO法人が2006年に遊覧船の運航を始めた。18人乗りの船で堺旧港などを周遊する。船頭が紙芝居で歴史秘話を紹介するのが人気を呼び「乗船客は延べ2万人を超えた」(観濠クルーズSakaiの高杉晋理事長)。

堺市は隣の高石市と先週末、堺泉北臨海工業地帯を海から船で巡るツアーを初めて実施した。製油所などの工場夜景を新たな観光資源として売り込む。

臨海部の集客力の高まりに目を付け、ホテル運営のアゴーラ・ホスピタリティー・グループは堺旧港に面して市内最大級のホテルを20年夏に開業する計画だ。

しかし、外国人観光客に目を向けると、堺はアピールが十分できているとはいえなかった。堺都市政策研究所が15年末に実施した調査によると、日本到着後最初の目的地は大阪市が64%で泉州地域はゼロだった。衝撃を受けた泉州9市4町は今年度中にも「泉州観光DMO(観光地経営組織)」(仮称)をつくり、通過客の取り込みで連携する。

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