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企業や病院連携 飛躍の鍵 医療産業 神戸で育つ(4)
軌跡

2017/8/31 17:00
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神戸医療産業都市について神戸商工会議所の家次恒会頭は「道具立てはできてきた」と評価する一方で、次世代の医療産業を神戸から発信するという目標へはまだ「道半ば」とみる。

企業や医療機関の連携が新事業を生み出す力になる(国際がん医療・研究センター)

企業や医療機関の連携が新事業を生み出す力になる(国際がん医療・研究センター)

医療検査機器大手シスメックスの会長兼社長でもある家次氏は、企業は医療の研究開発では「研究機関や医療現場と連携する必要がある」と指摘。企業や研究所、病院がIT(情報技術)の活用などで機動的に連携する体制を今後築いてこそ、集積が強みになる。

同都市は先端医療産業特区、関西圏国家戦略特区など特区に3度指定された。だが保険外を併用した療養の拡充など規制緩和は難しい交渉が続く。市は「人体のことで慎重なのはわかる」(医療・新産業本部)としつつ理解を求める。

16年春には医療産業都市内の病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)」が、生体肝移植手術を受けた患者が相次いで亡くなり閉院した。医療分野では安全が大前提になるのは確かだ。

安全を確保して開発を加速する意味でも、都市内の連携が重要だ。市は共同研究への資金配分や人事交流の機能を持つ新組織を来年春に設ける方針を固めた。

神戸市が推計した医療産業都市の経済効果は15年度で1532億円。5年前の1.5倍に増えたが、工場より研究開発拠点が中心のため規模は大きくない。

川崎重工業とシスメックスが13年に設立したメディカロイドが、医療産業都市の医療機関と連携して手術支援ロボットを開発するように、地元などの企業を巻き込んだ新事業創出が経済効果拡大でもカギになる。

医療は世界的に人材の争奪も激しい。医療産業都市は来年秋から「成人」として世界の競争に直面する。

(この項おわり)

次回は「堺、観光都市への道」

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