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憲章で「らしさ」守る 錦市場、不易流行の400年(5)
軌跡

2015/4/4付
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錦市場は今のにぎわいの中に危機の芽が潜んでいるのかもしれない。有名観光地に店舗を持つ食品・土産物店の進出などが錦らしさを損なうという懸念が出ている。食べ歩きについても「京都の文化ではない」との声が上がる。

包丁研ぎの極意をプロが伝える有次の教室は「街ゼミ」の成功例

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錦市場商店街振興組合と京都市は昨秋から「まちづくり憲章」策定へ勉強会を始めた。メンバーの井上武・千波社長は「錦の目指す方向性を文章にし、各店が仲間として価値観を共有できるようにしたい」と話す。京都産業大学の井村直恵准教授は「錦らしさを守ると伝えることに意味がある。地域のあるべき姿の表明は地元客を大切にすることにつながる」と評価する。

組合は2003年「錦にぎわいプロジェクト」として出店希望者に空き店舗を紹介する仕組みをつくった。出店する業種の誘導が目的だった。だが多くの地権者が資金力のあるテナントを優先したため、調整は機能しなかった。

商店街の知識や食材を生かす街ゼミや街バルといったにぎわいづくりの手法が最近注目されている。京都大学大学院の若林靖永教授は「錦は食に関わるコンテンツの宝庫。街ゼミや街バルを開けば、効果は大きい」と指摘する。

今は多い観光客も歴史の中では一瞬の出来事かもしれない。錦は浮き沈みを繰り返しながらも、本物の食材を提供し続けてきた。本物の価値を伝えることが錦の存在感を高め、店や街を継続させる。

次回は「道頓堀のあけぼの」

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