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紅葉狩り 室町から庶民へ 変わる京のもみじ(4)
軌跡

2014/10/24 6:30
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人々は紅葉をどのように楽しんできたのだろうか。

藤原氏らの歴史物語を絵画化した「駒競行幸絵巻(こまくらべぎょうこうえまき)」には、藤原頼道邸で建物の中から庭のモミジを眺める皇族や貴族の姿が描かれている。

京都ノートルダム女子大学の鳥居本幸代教授(生活文化史)は「平安時代、紅葉を楽しむ風習は貴族ら限られた人々のものだったが、室町時代から徐々に庶民にも広がった」と説明する。

室町時代の「高雄観楓図」では、貴族や庶民が野外に出掛け、酒宴を開く様子が描かれる。安土桃山時代の「洛中洛外図屏風(町田本)」には大きな紅葉の枝を肩に担いで歩く人物が見られる。現代に伝わる「もみじ狩り」という言葉には、山に出掛ける意味合いが残っているようだ。

江戸時代半ばに出版された旅行ガイド本「都名所図会」には嵯峨の二尊院や宇治の興聖寺を紹介する絵にモミジがみえる。同志社女子大学の天野太郎准教授(地理学)は「都名所図会は重版や続編を含め数万部が出版されたとみられ、庶民に行楽ブームを巻き起こした」という。

「そうだ京都、行こう。」、JR東海のキャンペーンが旅情をかき立てる。今秋取り上げるのは源光庵(京都市北区)だ。本堂に「悟りの窓」「迷いの窓」と呼ばれる丸と四角の窓があり、それぞれから眺めるモミジが有名だ。昨秋登場した南禅寺天授庵(左京区)は「前の年に比べて拝観者が8割増えた」という。

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