2018年12月15日(土)

岡山・関西高、デニム制服に 「桃太郎ジーンズ」とタッグ

2017/6/14 6:32
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学校法人関西(かんぜい)学園(岡山市)は13日、傘下の関西高等学校(同)の制服を来年4月からデニムを使ったものに一新すると発表した。「桃太郎ジーンズ」を展開するジャパンブルー(岡山県倉敷市)と組み、従来の「詰め襟学生服」を同社が開発したデニム新素材を使った濃紺のブレザーに変更する。同校によると、本格的なデニム学生服の採用は国内初という。

ジャパンブルーが開発したデニム新素材「SHIN(シン)デニム」をブレザーに使う。通常のデニムは色落ちや耐摩耗性から高校生が3年間着用する学生服への採用は厳しく、同校によれば、従来の「デニム学生服」は毛をデニム風に織った「ウールデニム」を使ったものだった。

シンデニムは、通常のデニムの3倍にあたる8万回の耐摩耗検査をクリアした。さらに、洗濯機で丸洗いしても色落ちしない。構想から5年かけ、「原綿の選別と染色方法の工夫」(真鍋寿男ジャパンブルー社長)により完成したという。

デニム学生服は基本、濃紺のブレザーとベージュのチノパンで構成。季節に応じ、ボルドー色のセーターや白の半袖プルオーバーシャツも着用する。シンデニムはブレザーに使う。ブレザーの内側とチノパンの後ろルーブには、桃太郎ジーンズを示すブランドワッペンを配した。

3年前に立ち上げた制服検討委員会で、詰め襟からブレザーへの変更を決めた。来年4月入学予定の約420人から切り替える。価格は未定だが、関西学園によれば、「2万円ほどの現在の詰め襟と同等に抑える」(井上峰一理事長)方針だ。

■学生服の8割生産/デニムシェア首位

「生徒に地元の歴史を見直してもらいたい」。関西高校の砂川芳毅校長は強調する。岡山県は全国の学生服の約8割を生産するうえ、デニムでも国内シェアはトップ。同校が2018年度入学生から切り替えるデニム学生服には、岡山の産業の歴史が詰め込まれている。

コラボする「桃太郎ジーンズ」は06年、国産ジーンズ発祥の地である倉敷市児島地区で産地ブランドとしてスタートした。今や世界22カ国に販売網を拡大、ビンテージジーンズとして名高い。国内販売価格はジーンズが2万4000円ほどだ。

色落ちを楽しむビンテージジーンズとは異なり、デニム学生服で求められるのは色落ちしないこと。その正反対の要求を満たす新素材「SHIN(シン)デニム」は、耐久性を高めたことで、制服だけでなくバッグやソファ生地など新分野の開拓も期待できる。

シンデニムの頭文字Sは、塩田(Saltpan)からとった。倉敷児島の繊維産業は、塩田の干拓を繰り返し、塩に強い作物として広がった綿花栽培から始まった。4月には「一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋が織りなす繊維のまち~」として、日本遺産に認定された。

関西(かんぜい)高校 岡山市北区にある私立高校で、今年10月に創立130周年を迎える。岡山県内唯一の男子校。普通科、商業科、電気科を設置し、生徒数は1105人。政府の臨時行政調査会(臨調)会長を務めた土光敏夫氏や作家の石川達三氏など、卒業生は4万7000人を超える。

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