2019年2月23日(土)

広島、25年ぶりVセール 初体験の大学生「感動」

2016/9/11 13:34
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プロ野球の広島東洋カープが25年ぶり、7回目のセ・リーグ優勝を決め、一夜明けた11日、百貨店や商業施設で記念セールが始まった。各店は優勝を祝う懸垂幕を設置。くす玉を割ると客の歓声が上がった。開店と同時に店内は目当ての商品を目指し急ぐ客でごった返した。優勝回数の「7」、緒方孝市監督の「79」や黒田博樹投手の「15」、新井貴浩選手の「25」など背番号にちなんで、割引率や価格を決めた店が目立った。

広島三越は100本のバラを来店客に贈った(11日午前、広島市中区)

広島三越は100本のバラを来店客に贈った(11日午前、広島市中区)

福屋の八丁堀本店(広島市)はカープの監督や選手のサインが入った飾り皿を用意。深夜1時から一番に並んだ広島市在住の田中健太さん(41)は「優勝した勢いをそのまま感じて並んだ。カープに『感動をありがとう』と言いたい」と話した。飾り皿は八丁堀本店とインターネットで限定2000枚で予約を受け付けたが、6階の店内受け付けから1階まで長蛇の列ができて注文を締め切った。

広島三越(広島市)では開店前にくす玉が割られ、正面玄関のライオン像に赤いビジター用のユニホームのデザインをした服を着せた。並んでいた客からは「緒方ライオンだ」と喜ぶ声が上がった。開店の10時半を迎えると、用意した100本のバラを来店者に1輪ずつ手渡し、優勝を祝った。5階のネクタイ売り場では、監督の背番号にちなみ、通常4000~5000円前後の商品を790円で販売した。用意した600本は開店15分もたたずに完売した。

広島牛500グラム2500円と通常の半額以下にして50点を準備したが、開店の10時から5分もたたず完売した(11日午前、広島市中区のそごう広島店
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広島牛500グラム2500円と通常の半額以下にして50点を準備したが、開店の10時から5分もたたず完売した(11日午前、広島市中区のそごう広島店

開店の2時間前から店舗前に並んでいた広島県内の大学4年生の小谷佳音(かいん、22)さんは和菓子などの食品セールを見に来た。「(初めて優勝を経験して)こんなことがあるんだ、と本当に感動した」と目を輝かせた。市内に住む女性(84)は「20代からカープファン。若い頃は主人によく球場に連れて行ってもらった。やっぱりカープが勝つとうれしい」と話した。

そごう広島店(広島市)は開店の10時前に約3000人が並んだ。目玉商品として地下1階の食品売り場では1本25円のダイコンや500グラム2500円の広島牛のすき焼き用を準備したが、5分もたたずに完売した。「9月の売り上げは前年同月比で2倍を目指す」(同店の田中貫販売部長)と鼻息は荒い。

もみじ銀行はカープの成績に応じて金利が上乗せされる「カープV預金」で初めて優勝金利(0.2%)を上乗せする。1995年の開始以来、預金残高は1981億円(3~6月の募集)と過去最高を更新した。もみじ銀の負担額は4億円程度だ。

報道陣の取材に11日応じた小田宏史頭取は「10年、20年待ち続けてきたお客さまに感謝の気持ちを込めて、喜んでお支払いしたい」と話した。優勝がもたらす地元経済の効果は「金利の上乗せで(利息分が預金口座に入ることで)食事や買い物など消費意欲の高揚につながれば本望だ」と期待する。

12日から30日までに投資信託を購入した顧客の中から抽選で、マツダスタジアムで実施するクライマックスシリーズのペア観戦チケットを贈る。

このほか、スーパーのイズミでは紅白餅を用意して優勝セールを実施、家電量販店のエディオンも中四国地方の97店舗で一斉にセールを始めた。

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