トップ > 特集 > 関西発 > 軌跡 > 記事

関西発

フォローする

11月6日の電子版のリニューアルに伴い、特集「関西発」は「地域」セクションに移りました。「関西発」のコンテンツは「地域」セクションの「関西」でご覧頂けます。

オモロイCM、電話殺到 「飲んでみなはれ」(5)
軌跡

2016/10/12 6:00
保存
共有
印刷
その他

佐治敬三氏はサントリーのCM部隊にいつも「オモロイことやれよ」と声をかけ、作家の開高健氏や山口瞳氏、イラストレーターの柳原良平氏ら俊英を育てた。彼らの後輩たちはオモロイことに一生懸命になるDNAを受け継ぎ、オモロイCMへの挑戦を続けた。

家庭で楽しむ上質な飲み物のイメージで檀れいさんを起用=サントリー提供

家庭で楽しむ上質な飲み物のイメージで檀れいさんを起用=サントリー提供

1983年8月、伝説的なビールのテレビCMが初放映された。英語で「SWEET MEMORIES」を歌ったのはアニメのペンギン。スナック菓子のキャラクター「カールおじさん」で有名なひこねのりお氏がデザインした。「実写で青空、海辺、豪快に飲み干すという、ビールCMの3点セットのパターンを崩したかった」とサントリービジネスエキスパートの山田真二常務は語る。

英語の歌詞にこだわった。「きっと話題になる」と計算したからだ。「誰が歌っているのか」と、問い合わせがお客様センターに殺到した。本来の業務に支障が出て急きょ「唄/松田聖子」とテロップを入れた。

「モルツ」「スーパードライ」などの登場で社名イコールブランドの時代が終わると、CMも変わった。サントリーはストーリー性と連続性を重視した。

ウイスキーが自分と向き合う酒とすれば、ビールはみんなが楽しい気分で飲む酒。元気で明るいイメージが伝わる人物として、「ザ・プレミアム・モルツ」のCMでは歌手の矢沢永吉さんを起用した。矢沢さんはモノクロで、商品だけが鮮やかなカラー。商品の斬新さを演出した。

第三のビール「金麦」では女優の檀れいさんに「家庭で楽しめる上質な飲み物」のイメージを託し、青が基調の背景に「金麦と、待ってるぅー。」とコピーを添えた。「1枚の写真とシンプルなコピーに純化できればキャンペーンは成功」と山田常務。金麦はサントリーの業界3位浮上に大きく貢献した。

関西発をMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

電子版トップ特集トップ