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関西発

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演劇に軸 学校・劇団も運営 キラリ公立劇場(2)
軌跡

2017/4/5 6:00
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関西の公立劇場による演劇制作の先駆けは、1978年開館の兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアター(尼崎市)だ。

ピッコロ舞台技術学校では音響や照明などの舞台技術者を育てている

ピッコロ舞台技術学校では音響や照明などの舞台技術者を育てている

当時の公立劇場のほとんどが幅広い用途を想定した多目的ホールだったのに対し、ピッコロシアターは「演劇の魅力に特化した」(大鳥裕士館長)。大中小の3ホールあり、大劇場でも約400席のコンパクトなつくり。装置転換などがしやすいよう、客席の約2倍の広さの舞台を設けるなど、演じる側にとっても使いやすい劇場だ。

83年にピッコロ演劇学校、92年に舞台技術学校を開校。94年には兵庫県立ピッコロ劇団を創設した。現在35人の劇団員を抱え、半数は演劇学校出身。公立の劇場で、俳優や裏方の人材育成から劇団運営までトータルで手掛けるのは全国でも珍しい。

ピッコロ劇団では、新たな観客を育てるため小中学生向けの公演にも力を入れている。2003~08年に劇団代表を務めた劇作家、別役実が書き下ろした「オズのオジさん やーい」や「さらっていってよ ピーターパン」は劇団の財産ともいえる演目。よく知られた童話をモチーフにしながら、ひねりのある筋立てで大人が見ても楽しめる。県内の中学生を劇場に招く「ピッコロわくわくステージ」や、県内各地に出向く「おでかけステージ」などで鑑賞の機会を提供している。

年1度のピッコロシアタープロデュース公演では、関西の俳優や演出家を招いて作品をつくる。今年2月には、兵庫県出身の劇作家、鄭義信の作・演出で「歌うシャイロック」を上演。関西の小劇場演劇で活動する俳優らがピッコロ劇団の劇団員と共演した。「県立の劇団なので、関西全体の演劇活動を活性化したい」と大鳥館長は力を込める。

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